プロフィール
稲葉肇(いなばはじめ)
現職
学位
職歴
- 2010年4月 日本学術振興会特別研究員DC(2012年3月まで)
- 2012年4月 京都大学文学部非常勤講師(2013年3月まで)
- 2012年12月 マックス・プランク科学史研究所客員研究員(ドイツ学術交流会(DAAD)長期研究・留学奨学金および日本学術振興会特別研究員制度による.2015年7月まで)
- 2014年4月 日本学術振興会特別研究員PD(東京大学大学院総合文化研究科.2017年3月まで)
- 2016年4月 東京大学教養学部非常勤講師(2016年8月まで)
- 2016年4月 日本大学芸術学部非常勤講師(2018年3月まで)
- 2016年10月 電気通信大学情報理工学部非常勤講師(2017年3月まで)
- 2017年4月 慶應義塾大学文学部非常勤講師(2019年3月まで)
- 2017年4月 日本大学法学部非常勤講師(2018年3月まで)
- 2017年9月 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院非常勤講師(2018年3月まで)
- 2018年4月 明治大学政治経済学部専任講師(2022年3月まで)
- 2019年4月 東京大学教養学部非常勤講師(2019年8月まで)
- 2022年4月 明治大学政治経済学部専任准教授(現在に至る)
教歴
これまでの担当授業一覧をご覧ください.
業績
博士論文
- “Historical investigations into the development of classical statistical mechanics,” Kyoto University, March 2015. [古典統計力学の発展に関する歴史的探究,Abstract in KURENAI]
著書
論文(査読あり)
論文(査読なし)・サーベイ・研究ノートなど
書評
- ギブス(廣政直彦・林春雄訳)『ギブス 不均一物質の平衡について』(東海大学出版部,2019年).『科学史研究』第62巻(2023年)90–91頁.[依頼有り]
- Keiko Sato (佐藤恵子), Hekkeru to shinka no fansaji: Ichigenron, ekoroji, keitouju ヘッケルと進化の夢:一元論,エコロジー,系統樹 [Haeckel and the Fantasy of Evolution: Monism, Ecology, and the Genealogical Tree] (Tokyo: Kousakusha, 2015). East Asian Science, Technology and Society: An International Journal 11 (2017): 297–300. [doi: 10.1215/18752160-3667661; online available]
- ルドルフ・クラウジウス(八木江里監訳)『エントロピーの起源としての力学的熱理論:クラウジウス熱理論論文集』(東海大学出版会,2013年).『科学史研究』第54巻(2015年)162–163頁.[依頼有り]
- 隠岐さや香『科学アカデミーと「有用な科学」:フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ』(名古屋大学出版会,2011年).『社会と倫理』第27号(2012年),209–211頁.
- 小長谷大介『熱輻射実験と量子概念の誕生』(北海道大学出版会,2012年).『科学史研究』第51巻(2012年),184–186頁.
- Helge Kragh, Entropic creation: Religious contexts of thermodynamics and cosmology (Ashgate, 2008). 『科学哲学科学史研究』第6号(2012年),109–113頁.[KURENAI]
- C. J. T. Lewis, Heat and thermodynamics: A historical perspective (Westport: Greenwood Press, 2007). 『科学哲学科学史研究』第4号(2010年),141–145頁.[KURENAI]
翻訳
- マット・スタンリー「物理学者が歴史を学ぶ意義」『パリティ』第32巻第5号(2017年),14–23頁.[Matt Stanley, “Why should physicists study history?” Physics Today 69 (2016): 38–44 の邦訳]
- ヘリガ・カーオ『20世紀物理学史:理論・実験・社会(上・下)』名古屋大学出版会,2015年(岡本拓司監訳,有賀暢迪・稲葉肇ほか訳)[Helge Kragh, Quantum generations: A history of physics in the twentieth century (Princeton: Princeton University Press, 1999) の全訳および改訂版]
- L・ボルツマン「力学の諸原理について」『科学哲学科学史研究』第6号(2012年),121–150頁.[KURENAI]
- 「ポーリング,ライナス」科学・技術・倫理百科事典翻訳編集委員会監訳『科学・技術・倫理百科事典』丸善出版,2012年.
その他書いたもの
- 「科学史入門:統計力学の形成」『科学史研究』第63巻(2024年),299–305頁.
- 「オストヴァルト」「ボルツマン」鹿島徹ほか編『ドイツ哲学入門』(ミネルヴァ書房,2024年)193, 194頁.
- 「ボルツマンのピアノ,連続と離散」『窮理』第23号(2023年),18–23頁.
- 自著紹介(統計力学の形成),ALL REVIEWS,2022年3月1日.
- 事典項目「熱力学,統計力学:不可逆な世界」『科学史事典』丸善出版,2021年.
- 事典項目「アインシュタイン」「物理学」『ドイツ文化事典』丸善出版,2020年.
- 「新教育棟に望むこと」『明治大学リベラル・アーツ フォーラム』第22号(2019年),12–15頁.
- “Introduction,” Historia Scientiarum: International Journal of the History of Science Society of Japan 28 (2018): 1–2. [The introduction to the special issue “Energetics Revisited.”]
- 事典項目「ヴィーデマン」「ウォーターストン」「エッソン」「クロード」「サザランド」「質量作用の法則」「状態方程式」「ジョーンズ」「スプリング」「相律」「ナウマン」「バックハウス・ローゼボーム」「ヒットルフ」「ファン・デル・ワールス」「プフェッファー」「ベルントゼン」「ベーレント」「ホルストマン」「ヤーン」「ローレンツ」「ワルド」『化学史事典』化学同人,2017年.
- 「ベルリンと物理学の歴史」『Echo』第32号(2016年),DAAD友の会,47–49頁.
- 「19世紀末から1920年代における化学と気体運動論・統計力学」『化学史研究』第42巻(2015年)96–97頁.
- 「文系から見た物理学の魅力」日本物理学会編『知っておきたい物理の疑問55』講談社ブルーバックス,2011年,92頁.
学会発表
- Aurel Voss on mechanics: A mathematician's view, The 11th Conference of the European Society for the History of Science, Campus Ciutadella of the Pompeu Fabra University, Barcelona, Spain, September 7, 2024.
- 数学者アウレル・フォスの力学論,第71回日本科学史学会年会,東京大学駒場キャンパス,2024年5月25日.
- ドイツ語圏における「古典力学」の語誌,日本物理学会第78回年次大会,東北大学川内キャンパス,2023年9月18日.
- ボルツマンの「古典」力学,第70回日本科学史学会年会,早稲田大学西早稲田キャンパス,2023年5月27日.
- ベルリン大学講義目録における物理学関連科目:創設から第二次世界大戦まで,日本物理学会第77回年次大会,岡山大学(Zoom開催),2022年3月15日.
- The Tool of Sum-over-states: Research and Pedagogy in Quantum Statistical Mechanics, 1902-1944, 1st Conference of the International Academy of the History of Science, Athens, Greece, September 13, 2019.
- 物理学史を教える:何を、なぜ、どうやって?,日本物理学会2018年秋季大会(物性),同志社大学京田辺キャンパス,2018年9月11日.[領域13シンポジウム「物理学史家・廣重徹は何をしたのか-『物理学史I・II』出版から50年の機会に」の一提題]
- 状態和・分配関数の形成:量子統計力学の研究と教育 1902-1946,第65回日本科学史学会年会,東京理科大学葛飾キャンパス,2018年5月27日.
- ミクロからマクロへ,マクロからミクロへ:統計力学の歴史と哲学,MIPS (三田哲学会哲学・倫理学部門) 2017年度例会,慶應義塾大学三田キャンパス,2017年10月28日.[招待講演]
- The Reception of Ensemble Theory, 1902-1911, 2nd International Conference on the History of Physics, Echophysics, Pöllau, Austria, September 5, 2016.
- オストヴァルトのエネルギー論について:ハルトマンの批判を軸に,第63回日本科学史学会年会,工学院大学,2016年5月28日.
- 19世紀末から1920年代における化学と気体運動論・統計力学,2015年度化学史研究発表会,総合研究大学院大学葉山キャンパス,2015年7月5日.
- 古典統計力学の発展の歴史的探究:アンサンブル理論を中心に,第62回日本科学史学会年会,大阪市立大学杉本キャンパス,2015年5月30日.
- Foundational issues in the ensemble theory in the 1900s, International Conference on the History of Physics, University of Cambridge, September 4, 2014.
- 20世紀初頭におけるアンサンブル理論の基礎,第61回日本科学史学会年会,酪農学園大学,2014年5月25日.
- Max Planck and the Boltzmann principle, 24th International Congress of History of Science, Technology and Medicine, The University of Manchester, UK, July 26, 2013. [peer reviewd; abstract available]
- プランクの黒体放射研究について:ボルツマンの原理の用法を中心に,日本科学史学会第59回年会,三重大学生物資源学部,2012年5月27日.
- Statistical mechanics and its scope in the 19th century, Continuity and Discontinuity in the Physical Sciences Since the Enlightenment: A Conference for Graduate Students and Early-Career Scholars, American Institute of Physics, College Park, MD, July 29, 2011. [peer reviewed; abstract available]
- 気体分子運動論と化学現象,日本科学史学会第58回年会,東京大学駒場キャンパス,2011年5月28日.
- ボルツマンの『気体論講義』と運動論の射程,日本物理学会第66回年次大会,新潟大学五十嵐キャンパス,2011年3月26日.[東北地方太平洋沖地震の影響により口頭発表は行わず]
- ボルツマンとギブスのアンサンブル概念について,日本物理学会2010年秋季大会,大阪府立大学中百舌鳥キャンパス,2010年9月25日.
- The relationship between Gibbs' theory of thermodynamics and that of statistical mechanics, XXIII International Congress of History of Science and Technology, Budapest University of Technology and Economics, Hungary, July 29, 2009. [peer reviewed; financially supported by Kyoto University Foundation]
- ギブスにおける熱力学と統計力学の関係,日本科学史学会第56回年会,九州大学,2009年5月24日.
- ギブスの統計力学と熱力学――エントロピー増大の法則に着目して――,日本科学史学会第55回年会,電気通信大学,2008年5月25日.
その他研究発表
- ベルリン大学講義目録のテキストマイニング:物理学関連科目(1900-1940)の場合,第25回科学史西日本研究大会,オンライン開催(Zoom),2021年11月7日.
- 統計力学の基礎をめぐる力学的アプローチと統計的アプローチ,哲学オンラインセミナー,オンライン発表(Zoomによる),2020年8月28日.
- 栁瀨睦男の経歴と主要業績,栁瀨睦男先生帰天10周年記念フォーラム,上智大学四谷キャンパス,2018年12月8日.
- 状態和の形成:デバイとプランクの統計力学,第1回KEK史料室談話会,高エネルギー加速器研究機構,2017年9月29日.
- Schlesinger's energeticism: From hypnosis to an energetic worldview, International Workshop on the History of Energetics, Komaba Campus of the University of Tokyo, March 18, 2017.
- 量子論前史としての統計力学の歴史,第6回量子基礎論懇話会,名古屋大学東京オフィス,2017年3月7日.
- 古典統計力学の歴史的展開:アンサンブル理論を中心に,清水研セミナー,東京大学駒場キャンパス.2016年10月20日.
- 20世紀初頭のエネルギー論について:ヴィルヘルム・オストヴァルトとその周辺,科学文化論研究会第1回集会,東京大学本郷キャンパス,2016年3月28日.
- Ostwalds Energetik: Eine Umwandlung des Energiebegriffes, Japanisch-Deutsches Forum des DAAD Tomonokai, Hachioji-Seminarhaus in Tokyo (八王子大学セミナーハウス), 19. März 2016.
- 統計力学と発展期のモンテカルロ・シミュレーション,2015年度「コンピュータ・シミュレーションの科学論」研究会,国立科学博物館上野本館,2016年3月5日.
- The Development of the Ensemble Theory in Statistical Mechanics, 1866–1911, “LAND AHOY!” - The First Pre-Doc Colloquium of Department I, MPIWG Berlin, June 2, 2014.
- The genealogy of ensemble theories and thermodynamic analogies, Mathematics, Physics and Logic at the Crossroads: II MPIWG-Urbino Workshop, The University of Urbino, October 30, 2013.
- プランクの熱力学研究について,日本科学史学会2011年度中国支部年会・第15回西日本研究大会,広島大学東千田キャンパス,2011年12月10日.
- 統計力学史の再検討:マクスウェル・ボルツマン・ギブス,グローバル COE プログラム「普遍性と創発性から紡ぐ次世代物理学」セミナー,京都大学,2011年2月18日.
- 統計力学史の再検討:熱力学・物理化学との関係をめぐって,科学論技術論研究会,キャンパスプラザ京都,2011年1月23日.
- 「エネルゲティーク」論争再考,第14回科学史西日本研究大会,龍谷大学深草キャンパス,2010年12月11日.
- ギブスのカノニカル・アンサンブルの「力学的」性格,科学史西日本大会,京都教育大学,2007年12月8日.
アウトリーチ活動
企画・運営など
- コメンテーター,瀬戸内哲学研究会公開セミナー「対立と継承──哲学史研究において影響関係はどのように語られるのか」,オンライン開催(Zoom),2022年3月13日.
- Guest editor of the special issue “Energetics Revisited” of Historia Scientiarum: International Journal of the History of Science Society of Japan 28 (2018).
- オーガナイザー兼コメンテーター:科学基礎論学会・科学史学会共催ワークショップ「物理学における実在と測定」2017年度科学基礎論学会,琉球大学,2017年6月18日.[オーガナイズについては北島雄一郎氏と共同]
- Organizer: International Workshop on the History of Energetics, Komaba Campus of the University of Tokyo, March 17–18, 2017 (with Takehiko Hashimoto).
学会・研究会
競争的資金等の研究課題
- 19世紀後半における力学的自然観の諸相,日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究C),2023年4月〜2027年3月(研究代表者).
- 『統計力学の形成』,日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費・学術図書),2021年4月〜2022年3月(研究代表者).
- 「研究と教育」から見た量子統計力学の形成過程の研究,日本学術振興会科学研究費補助金(若手研究),2019年4月〜2023年3月(研究代表者).
- 科学主義の時代におけるオストヴァルトの「エネルゲーティク」に関する研究,日本学術振興会科学研究費補助金(特別研究員奨励費),2014年4月〜2017年3月(研究代表者).
- ドイツ学術交流会(DAAD)長期研究・留学奨学金,2012年12月〜2013年11月.
- ギブスの統計力学に関する研究―物理化学史の観点から―,日本学術振興会科学研究費補助金(特別研究員奨励費),2010年4月〜2012年3月(研究代表者).
- 京都大学教育研究振興財団国際研究集会派遣助成(II期募集分),2009年4月〜2010年3月.
受賞
- Index
- プロフィール
Last modified: Mon 11 Nov 2024 21:57:48 JST